歩かずに楽しめるドイツ最高峰の山脈 BZB社とZWCAD

今回はドイツのBZB社へのZWCADの導入の経緯と効果について、お客様とのインタビューに基づいて掲載しております。

BZB社について(Bayerische Zugspitzbahn Bergbahn-
バイエルン ツークシェピッツェ 登山鉄道)

BZB社はドイツのバイエルン州を拠点とする登山鉄道の会社です。
1930年にヨーロッパ随一の自然を世界中のお客様に提供するために設立されました。
今では隣国のオーストリアとの国境すぐにあるツークシェピッツェ山を拠点として
ドイツ最高峰の山々を一歩も歩くことなく楽しめるロープウェイでの絶景体験も提供しています。

ツークシェピッツェ山について

ドイツのバイエルン州とオーストリアのチロル州の国境にある山脈です。高さ2,962mで、ドイツ最高峰です。
ツークシェピッツェ”とはドイツ語で「峰の連なり」もしくは「連なる峰」を意味しています。
特に冬季シーズンでは息を飲むような絶景が評判で、ウインタースポーツを楽しむ方も多く訪れています。

ZWSOFT社について

ZWSOFTは中国の広州を拠点とする2D/3D/Simをメイン製品として活躍する世界的なCADプロパイダーです。
便利なアドオンも多数提供しており、特にZWSOFTのポーランドでのパートナーであるSZANSA社が開発した
ZWCAD Mechanical、ArchitectureとZWTrafficを使用したインフラプロジェクトが世界中で広く使われています。
日本国内ではCHAM-Japan(本社:東京)が国内での主な販売、サポートを行っています。

前書き

ZWCADの活躍により、多くの観光客の方がツークシュピッツェ山を速く安全に楽しんで貰えるようなりました。
本ストーリーはドイツのみならず日本の皆様も直面している問題を題材としております。
今回はZWCADがどのようにして導入されたのかを出来るだけリアルなストーリーでお届け致します。

ドイツ最高峰への「障害」

ロープウェイ、登山鉄道或いはケーブルカー、様々な呼び方でこの乗り物は広く親しまれています。
しかし、このドイツ最高峰、ツークシュピッツェ山の場合では、ロープウェイの建造は一筋縄では行きません。
2014年の秋、建造プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、5,000万ユーロ(約:60億円)を投じて、
数百人のスタッフの懸命な努力により、3年以上かけて完成したドイツのメガプロジェクトです。

このプロジェクトを完成させるためには、エンジニアリングソフトウェア(主にCADソフトウェア)が
大変重要な役割を背負っていました。BZB社にとっては経営の利益率の観点から見ても、無視できない比重を占めていました。

順調に進んだプロジェクト~忍び寄るサブスクリプションの罠~

プロジェクトは順調に進行していましたが『その日』は突然訪れました。以前よりプロジェクトチームが使用していた
CADソフトウェアのライセンスポリシーが年間サブスクリプションに突然変更されました。
予想もしていなかった出費です。もちろん予算に計上はしておらずプロジェクトは予算不足になったことがわかりました。

予算は足りませんしサブスクリプション化への決断もなかなか出来ません。決断するための時間も足りず、
プロジェクトリーダーの焦りは募るばかり。建築設計士や電気設計士、ITエンジニア・・・様々な職種が
入り交じるこのメガプロジェクトでは、メンバー全員がCADについて同一の知識を持っているとも限らず、
そのことが他のCADソフトウェアへの移行する大きな足かせとなっていました。

しかも一部の設計が外部に委託されていたため、dwgの互換性にも懸念がありました。
スタッフチームは大きなサイズのファイル表示も頻繁に使用していましたし、
編集及び印刷が必要なので高速なdwgオープンは必須でした。
もちろんソフトウェアの安定性にも高い水準を求めていました。

汗を流せ、血を流すな(Erwin Johannes Eugen Rommel)

仕事に対して真摯であることは当然のこと。
しかしサブスクリプションで余計な出費を払い続けることが必ずしも真摯であるとは限りません。
ZWSOFTのドイツでのパートナーであるEncee CAD/CAM社はかねてよりBZB社と良好な関係を築いていたため、
藁にもすがる思いでプロジェクトチームはZWCAD Mechanicalを試すことにしました。

テストの結果は、驚くほど良い結果となりました。
これを受けてプロジェクトリーダーは、以前使用していたCADソリューションを、
手頃な価格で互換性が抜群なZWCADに置き換えると即断しました。

ZWCADはドイツ語を始めとした多数の言語に対応しており、直感的なユーザーインターフェイスが強みです。
最期の不安点は実際の使用者からのコメントでしたがこれも予想を遥かに上回る意見が多かったです。

「ファイルがどのフォーマットでも問題なく開ける」、「新しいCADを操作するために特に勉強は必要ない」

このフィードバックを聞いて、プロジェクトリーダーは不安だった気持ちもすぐに晴れたようでした。
BZB社のプロジェクトリーダーは私達にこう話してくれました。

「私たちはencee社と非常に良い関係を築いています。彼らのサポートは的確でかつ迅速です。
Encee社とZWSOFT社との協力で、タイトな工程のプロジェクトでもうまくこなせていますよ。」

図1. ZWCADで作成された図面の1つ

プロジェクトのその後~世界最高峰への挑戦と結果


恐ろしい高度、天候、技術的な課題を克服したツークシュピッツェ山ケーブルカーのプロジェクトチームは
3つの世界記録を打ち立てました。

①最も高い高度でのロープウェイ鉄塔
②同一セクションで最大の全高差
③支柱を持たない最長のケーブルカー。

つまるところBZB社は観光客をツークシュピッツェ山の頂上まで快適な旅を提供するという約束を守りました。

一時間に580人もの観光客を、2台の車両で頂上まで快適に誘導します。頂上では、展望台で息をのむような風景を、
パノラマでお楽しみ頂けます。素晴らしい景色を望みながらレストランで食事をしたり、博物館でツークシュピッツェ山に
ついて学んだり、居心地の良いイグルーの村でイヌイット族のライフスタイルを体験したりして、
素晴らしいアクティビティを体験することが出来ます。

2007年、ツークシュピッツェ山の頂上から約300メートル下を走るバイエルンのツークシュピッツェ山鉄道は、
ドイツの土木工学の歴史的ランドマークにノミネートされました。
その10年後、ツークシュピッツェ山のケーブルカーはZWCADの支援により、新たな高みに到達しました。

(すべての画像はBZB社提供)

国家プロジェクトでも使われるZWCADの30日間無料体験版ダウンロードはこちら

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お問い合わせ先:
ZWCADセクション BLOG担当
info@zwcad.co.jp

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CHAM Japan

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お客様へは常に真摯であるようにかつ明るく楽しく元気よくを忘れずに日々の業務を行っています。